花粉の時期は花粉症の人にとってはとてもつらい時期。2021年の花粉飛散予報は例年に比べ少ないと予想していますが、それでも昨年に比べると「非常に多い」と推測されている都道府県が多くあります。
2月上旬に九州や四国、東海、関東の一部から花粉シーズンがスタートして4月頃まで悩まされますが、2021年の花粉対策で悩ましいのが新型コロナウィルス対策での「換気」。
厚生労働省によると新型コロナウィルス対策では一般的な家庭でも換気回数を毎時2回以上(30分に一回以上)、数分間程度 窓を全開することを推奨しています。
でも窓を開けて換気をすれば当然 花粉がなだれ込んできますよね…
そんな花粉症・コロナ・換気のキーワードで悩む方に環境省ホームページにその対策ヒントがありましたので紹介します。
花粉の多い日はどんな日?
スギ花粉は、飛散が始まって7日から10日後くらいから花粉の量が多くなり、その後4週間程度が花粉の多い時期になります。この期間内の次のような日が花粉飛散が多くなります。
- 晴れて、気温が高い日
- 空気が乾燥して、風が強い日
- 雨上がりの翌日や気温の高い日が2~3日続いたあと
従って上記のような条件のときは特に花粉への意識を強く持つ必要があります。
屋内への流入花粉量を4分の1に減らす室内換気と掃除
花粉飛散シーズンに窓を全開にして換気すると大量の花粉が室内に流入しますが、環境省の「花粉症環境保健マニュアル2019」では花粉の最盛期に行った実験例が挙げられています。
この実験によりますと
- 3LDKのマンション一戸で1時間の換気をした場合およそ1000万個もの花粉が屋内に流入
したということですが
- 窓を開ける幅を全開ではなく10cm程度にする
- レースのカーテンをすること
で屋内への流入花粉をおよそ4分の1に減らすことができると報告されています。
ただし流入した花粉は床やカーテンなどに多数残存していますので、掃除をきちんと行ってカーテンは定期的に洗濯することが必要になります。
→環境省 「花粉症環境保健マニュアル2019」はこちら
上手な換気方法とは?
とはいえ厚生労働省の換気の推奨は「窓を全開にして」であり、環境省の花粉時期における窓開けが「10cm」程度となっていて両者には差があります。
当然「全開」のほうが換気は早く有効になります。
そこを花粉の時期は10cm程度の窓明けで換気しようとしているのですから効率的に換気を行う必要があります。
上手な換気方法というのは
- 開ける窓は1カ所より2カ所
- 二方向の窓を開ける
- 部屋の対角線で通風するとさらに効果的
- 風向きに対して正面の窓を開けると効果的
- 正面から風が入ってこない場合は少し長めに換気
となります。
換気のおすすめ時間帯、避けるべき時間帯は?
花粉の多い日はどんな日?の項目でも説明しましたが、花粉の飛散量は気温の高さにもかなり影響を受けます。
ですから気温の低い夜から朝にかけてが飛散の少ない時間帯になります。でも深夜の換気は防犯上よくありませんので朝 起床時に換気をするというのがおすすめです。
また、お昼の12~14時は1日のうちで気温が高い時間帯ですから花粉が多く飛び交う時間帯になるためこの時間帯の換気は避けたほうが無難です。
コロナ対策で換気しても花粉流入量が1/4になる方法 まとめ
環境省の資料を読み解くと花粉で辛い時期に新型コロナウィルス対策として換気を行うときは
- 時間帯は早朝がおすすめ
- 窓の開け幅は10cmほどで
- レースカーテンは忘れずに
ということがポイントになります。
服も花粉を落としやすいナイロン製で、そして掃除もこまめに行って辛い時期も新型コロナウィルス対策をしっかり行って乗り切りましょう!
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