50代になると役職定年だとか、60歳以降の働き口について思い悩む人も多いのではないでしょうか。かくいう私もそうでした。
そんな私が50歳代になってから取得した資格と検定についてその受験状況とその後について体験談をまとめてみました。
宅地建物取引士受験と合格後
試験について
宅地建物取引士とはいわゆる「宅建」の名前で語られる、宅地及び建物の売買・交換・賃貸などの取引を行う上で必要な国家資格です。
試験は年1回10月に行われ、毎回20万人以上が受験し、合格率は15%前後です。設問は50問でおおよそ70%程度の正解が合格ラインになります。
この資格を持っていると不動産関係だけではなく法律の基本的な知識を有していると評価されます。
わたしも元々コンピュータ系の営業でしたので業務上 不動産取引は経験がなかったのですが約3か月間の土日勉強で受験しました。でも1年目は不合格、2年目で合格しました。
あまり真剣に勉強しなかったので一発合格とはいかなかったですが、それでも2年目で合格できましたので合格率15%ながら難易度が高いとは思いません。
合格後
今の仕事を退職せざるをえなくなった時に、この資格を持っていれば少しくらい有利に再就職できるかなと思って受けた試験でしたが今のところ必要ないので正式資格取得申請には至っておりません。
試験は合格していますので講義を受講して免許申請すれば免許交付されるので、いざとなったら申請しようと考えています。
この試験に合格して民法・商法の基礎知識は覚えましたので、日々の生活の中で出てくる法律問題の簡単な答えは出せるようになりました。
特に最近はやりの定年本でもよく説明される相続や不動産の扱いなどは記事を読んだり本を読んでも理解度が高くなります。
すぐに使う資格ではなくても、これから生きていくうえで役に立つ知識を試験を通じて学ぶことができたのは大きいと思っています。
定年力検定の検定取得とその後
あまりメジャーな検定ではないのですが一般社団法人日本定年力検定協会という実施する検定です。
民間資格で定年という区切りで豊かなセカンドライフを過ごすために必要な税金・不動産・保険・年金・相続・資産管理といった基礎知識を養う検定です。
従ってこの検定に合格しているからと言って再就職に有利とかはほとんどありません。しかし!知っていて損にはならない内容です。むしろ老後のために知っておくべき内容です。
こういう基本的なことを知らないし勉強しない人が、メディアが煽る年金2000万円問題とかで踊らされるのではないかな、とさえ思っております。
受験料は5,000円で年2回実施されます。ただこの検定は自宅で受験するので正直テキストを見ながら受験できるのでテキストさえ購入すれば誰でも受かります。
合格後はアドバイザ養成コースというのがあって、希望者は別料金でセミナー講師になるためのDVD教材が送られてきます。私も受講しましたがなかなか勉強になります。
でもこの講座を受けたからと言ってすぐセミナー講師になれるわけではないのでその点は別で努力が必要ですね。
世界遺産検定2級合格とその後
世界遺産に興味があったので検定試験にチャレンジしてみました。老後に世界各地の世界遺産に訪れてみたいと思ってどんなところがあるのかと思った次第です。
年間3万人以上が受験し、マイスターから4級まであります。世界遺産は約1100件以上ありますが3級は日本の世界遺産を中心に約100か所、2級は約300か所を対象に試験問題が出ます。
合格率は2級で60%程度ですので比較的簡単な試験かなと思います。受験してびっくりしたのは50代以上で受験しているのは10%未満で、若い女性が多いことでした。
どうやら旅行会社に就職希望の若者が受験することが多いそうです。
2級まで合格した後、1級も受験しようとテキストを購入したのですがさすがに1級は全世界遺産を対象に出題されるので50代の暗記力では無理、と断念しました。
この検定を受けてから旅行で世界遺産を訪れるのが楽しみになりました。シニア・老後の趣味・興味は人生のスパイスですね。
みなさんにもお勧めします。
まとめ
50代になってから私が取り組んだ国家資格、民間資格について紹介しました。どれも再就職とかには結びついてはいないのですが、人生を豊かにしてくれているのは間違いありません。
これ以外にも商工会議所が所管するビジネス法務検定2級なども取得したのですが、宅建や定年力検定をもっていたので比較的簡単に合格しました。
人生の知恵はこれからも貪欲に取得していこうと思います。
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