いよいよ東京オリンピックがはじまります。

ところで東京オリンピックの開会式は7月23日（金）なのに一部競技は7月21日（水）から始まるって知っていますか？

どうして開会式より前に開始される競技があるのか理由についてまとめてみました。

開会式より前に開催される競技はこちら

「ソフトボール」「サッカー女子」（7月21日~）、サッカー男子（7月22日~）、アーチェリー・ボート（7月23日~）の5競技が開会式より前に開始されます。

開会式より前に競技が行われる理由

その理由はオリンピック憲章にある次の条文にあります。

オリンピアード競技大会およびオリンピック冬季競技大会の競技期間は、開会式当日を含めて16日を超えてはならない。
但し、日曜日もしくは祝日に競技が予定されない場合には、オリンピック競技大会の開催期間は、IOC理事会の承認を得てその分だけ延長することができるものとする。

オリンピック憲章　規則第36条付属細則

夏も冬もオリンピックはその開催にあたっては事細かく決められています。その期間は上記の通り「開会式含めて16日間」と決められています。

ところが

ことにより2000年のシドニーから一部競技を開会式前に実施することで

という「オリンピック憲章を変えるのはかなり大変な手続きがいるので暗黙の了解で進めてしまおう」となっています。いわゆる大人の進め方という事でしょうか。

開会式前の競技は開催期間にはカウントしないからオリンピック憲章に定められた16日に収まっているでしょう、といった理屈です。だから開会式前に行われる競技があるのです。

開会式の日は競技期間に入れないの？

「オリンピック憲章では開会式当日を含めて16日以内」とありますが

あれ？　でも7月23日から8月8日って16日間ではなく17日間じゃない？開会式の日も期間に入るんじゃないの？

鋭い！確かに開会式の日を入れると17日間になってしまいます。ところがオリンピック憲章をもう一度よく見てください。

ここのポイントは「競技期間は」 「祝日に協議が予定されない場合は」 です。

開会式は7月23日20：00~23：00に行われます。同じ日（7月23日）に行われるアーチェリーとボートは開会式より前の9：00~15：00ですから開催期間としてはカウントされず、その日は開会式後に競技は行われません。

つまり開会式が行われた＝オリンピックが開幕したけれど、その日は祝日で競技が行われていない＝競技期間には含まれないということになります。

従って開会式が終わった後の7月23日には競技はないので競技期間は7月24日から8月8日までの16日間がオリンピックの公式開催期間＝オリンピック憲章を守っているでしょ、ということです。

すごい屁理屈ですね。

オリンピックの開会式より前に行われる競技

Yahooのオリンピックサイトによると開会式前に行われる競技は以下の通りです。

→詳細はこちら

大会日程　2021/7/21（水）

野球・ソフトボール

サッカー

大会日程　2021/7/22（木）

野球・ソフトボール

サッカー

アーチェリー

ボート

開会式

オリンピック開会式より前に行われる競技がある理由　まとめ

オリンピックは競技参加人数も1万人超え、競技種目数　33競技 339種目とその数は膨大なもの。16日間で収めるには相当な苦労と綿密な運営が必要なのだと思います。

ですからオリンピック憲章に縛られてアスリートが苦労するより多少の屁理屈でも競技期間を延ばして大会運営をスムースにすることは必要なことだと思います。

何かと苦難の道を通って開催される東京オリンピック、メダルを狙って努力してきたアスリートを思いっきり応援したいものですね。