ジブリパークが愛知県にできるのはなぜ？場所といつ開業するかのまとめ

数々の名作を生み出してきたスタジオジブリが監修する、その世界観を体験できる「ジブリパーク」が愛知県長久手市に建設中です。

ジブリパークが愛知県にできるのはなぜか、そして場所とそれぞれの施設がいつ開業するのかをまとめてみました。

ジブリパークが愛知県にできるのはなぜ？

スタジオジブリには今までジブリの作品のテーマパークを作らないかという話がたくさん来ていたそうです。

ディズニーランドには名作アニメのテーマパークとして多くのアトラクションもありますし、ＵＳＪでもハリーポッターの世界観を表したアトラクションも人気を博しました。

東京の豊島園跡地にはハリーポッターのテーマパークができるという話もありますし、埼玉県にはムーミン谷もあります。

それでもスタジオジブリはジブリパークの建設には慎重だったそうです。

理由はディズニーやハリーポッター、ＵＳＪアトラクションはファンタジーの世界観であるのに対しスタジオジブリの作品にはファンタジー＋現実の世界観があるためということです。

そんなときに愛・地球博記念公園（愛称　モリコロパーク）で開催された愛知万博（2005年、会期中の185日間に2200万人来場）で「となりのトトロ」作品中にある「サツキとメイの家」を再現した愛知県からジブリパーク建設の打診がありました。

このサツキとメイの家はとなりのトトロに出てくる家が忠実に再現されていて今でも年間10万人以上の人が訪れています。その人気と愛され感は半端ないですね。

ジブリパークは触れて楽しんで、全身で感じられる、バーチャルではない本物の感覚を大事にしたいというスタジオジブリの考えがあります。

ですから遊園地のようなアトラクション中心より公園のような施設がぴったり、モリコロパークから話が来た時にスタジオジブリはここにジブリパークを建設することを決めたのでした。

モリコロパークは日本一住民の平均年齢が若くて、名古屋市のベッドタウン長久手市にあります。豊田市方面に勤める方も多くいる活気のある、人口6万人の市です。

歴史でも有名な羽柴（豊臣）秀吉軍と織田信雄・徳川家康連合軍が戦った「小牧・長久手の戦い」の戦地でもあります。

東名高速道路・日進JCTから、名古屋瀬戸道路に分岐「長久手IC」東へ約5分、または東名高速道路「名古屋IC」から東へ約20分という位置にあります。

ジブリパークは2期に分けて作られます。

1期：2022年秋予定　　2期：2023年予定

約0.8ヘクタールで「耳をすませば」の主人公月島雫が猫に連れていかれる「地球屋」をイメージした建物も作られます。

既存のエレベータ等を改修して空想科学的要素を入れたメインゲートとなります。

約0.8ヘクタールで2018年に閉鎖した温水プールを活用して整備される全天候型の屋内施設。展示室や子供の遊び場、喫茶、スタジオジブリ関連資料、作品の収蔵庫などもできます。

約1.8ヘクタール。となりのトトロのサツキとメイの家を中心にした昭和の田園風景をイメージ、散策路や社も整備されます。

約0.8ヘクタール。もののけ姫に搭乗する「エシミの村」「タタラ場」（製鉄場）をイメージした建物などを整備。

約2.9ヘクタール。「ハウルの動く城」と「魔女の宅急便」の世界をイメージ。ハウルの城・魔女の宅急便の主人公キキの実家「オキノ邸」のほか休憩・レストラン施設を予定。

ジブリの世界は代表作「となりのトトロ」。その縁でジブリパークが愛知県に誘致されました。

ジブリの世界は遊園地のアトラクションにしてしまうと世界観が変わってしまうかも、というジブリの考え方にも賛同できます。

「夢のテーマパーク」というより「夢みたいで、でも現実とつながっている公園」という方がぴったりします。

2期工事の有名作品に基づいた施設が完成するのが楽しみです。