役職定年後の働き方をどうするか、50歳超えると何となく不安になる人も多いですよね。まず給料はどうなるのか、老後の生活費は大丈夫か…
そして役職定年になった後、元部下や年下の社員に権限がいき指示を仰ぐことへの抵抗感を感じることもあるでしょう。
役職定年後の働き方は同じ会社で再雇用で過ごすのか、新天地にチャレンジするのか、悠々自適で暮らすのかといった人生の岐路に立っていることは間違いないけれどあまり深刻に考えすぎるのも無駄です。
役職定年後の働き方ポイントを定年力アドバイザの立場から解説します。
役職定年後の働き方検討手順
役職定年後の働き方を考える順番は次の通りです。
- 役職定年後のライフプランを考える
- 役職定年後のマネープランを考える
- ライフプランとマネープランを突き合わせて総合プランをつくる
- 役職定年後の働き方総合プランを第三者検証する
- 役職定年後の働き方総合プランを実行する
役職定年後のライフプランを考える
まずは役職定年後の働き方で自分が今後どう過ごしたいか、何となくでいいので考えます。そして家族がいれば家族の人生がこれからどういうイベントがあるかも1年刻みで予測を書きだします。
- 家族の年齢を1年刻みで横軸にして表を作る
- 子供がいれば進学、就職、結婚が20××年になるのか
- 奥様と2人ならばどこでどう過ごすか
- 欲しいものの購入時期 等
これらを時系列に横軸に並べてみます。
将来の予測なんて難しい、と言われるかもしれませんが20歳の若者と違いますので無限の可能性というわけにもいきませんのでまずは予測できる範囲で考えます。
自分や奥様の楽しみを実現する計画を立てても罰は当たらないでしょう(笑)
役職定年後のマネープランを考える
まずこれからの支出見込みを立ててみます。
- 希望ライフプランをまとめた上記表の1年刻みで下に支出項目を書き出す
- 例えば「家賃」「ローン」「共益費」「生活費」「学費」「保険」「車」「小遣い」「特別費」など。
- ライフプランで夢見た「旅行」とか「買い物」を書いてもいいかもしれません。
- その各項目に毎年の想定費用を書いていきます。万円単位でいいでしょう。
次に収入を書いていきます。
- 見込給与としての収入
- 不動産屋や株といったその他所得
- 年金(公的も個人も)
- 退職金等の一時収入
そして収入からを引いた計算結果を時系列に計算します。
最後に現在の保有資産を書きます。収入-支出がマイナスになれば保有資産からその分減らしていきます。
この計算結果で自分が何歳まで資金があるかの推測したマネープランができます。
下記はあくまで例です。項目は増減・書き換えして自分に合ったEXCEL表作成してみてください。
20××年 | 21××年 | ||
年令 | 本人 | ||
妻 | |||
子1 | |||
子2 | |||
支出 | ローン・住宅費 | ||
教育費 | |||
貯蓄 | |||
保険 | ① | ||
車 | |||
その他 | |||
特別費 | |||
収入 | 本人年収(手取) | ||
妻年収 | ② | ||
その他 | |||
一時金 年金 | 退職金 | ||
企業年金 | |||
ideco | |||
本人年金 | |||
妻 年金 | ③ | ||
付加年金 | |||
個人年金 | |||
収支 | ②+③-① | ||
貯蓄残 | 前年貯蓄-収支 |
ライフプランとマネープランを突き合わせて総合プランを作成する
作成したライフプランとマネープランを並べてにらめっこします。そうするとこれからの必要な収入が計算できます。
この過不足で役職定年、再雇用、働かないといった選択肢を検討すれば総合プランは完成です。
ここまでくれば「そのまま同じ会社で働き続ける」「現在の給与は下がっても60歳以降の給与が変わらない」「長く働ける」「悠々自適」といったパターンを見通していくことができます。
役職定年後の働き方総合プランを第三者検証する
立案したプランはあくまでプランです。独りよがりの考えになっていないか、抜けている視点はないかを評価するべく、他人の視点を取り入れます。
他人の視点は配偶者とファイナンシャルプランナーがいいでしょう。ファイナンシャルプランナーはネットでも探せます。
特にマネープランについてはプロの視点があった方が保険、税金、年金といった視点で盤石になりますので是非お勧めします。相談料金は1時間当たり1万円程度のところが多いです。
役職定年後の働き方総合プランを実行する
そして実行に向けて活動開始です。特に転職を決意した人で短時間で転職先を探すことができる人はいいですが、そう簡単に転職先は見つかりません。
但し、「転職先は今の会社に勤めている間に活動して決める」ことが大切です。今の会社を辞めることが先になってしまうと無職期間ができてしまい、焦りばかりが募る事態も想定されます。
役職定年後の働き方まとめ
役職定年は人生のひとつの岐路であることは間違いありません。そのまま進むのか、曲がってみるのか、新しい道を進むのか、50歳半ばも過ぎたサラリーマンにとってはギャンブルや博打をしない限りリスクはそれほど大きくないでしょう。
役職定年と言っても人生100年時代。残された時間はまだたっぷりあります。今までと同じ道を歩き続けるよりは少しだけ新しい道に向けて歩んでみるのも刺激があっていいのではないでしょうか?
気ままな大人の歩く道はまっすぐで平坦な道より寄り道して新しい小路に入ってみるのも楽しいことだと思いますよ!
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